無垢フローリング完全ガイド!種類ごとの特徴を徹底解説

公開日:2026/09/15(火) 更新日:2026/09/13(日) お家のこと
本物の木を使用した無垢フローリングは見た目はいいけど、お手入れやキズが心配で不安に思われる方もいらっしゃるかと思います。
無垢フローリングと一言でいっても、樹種によって色味や硬さ、雰囲気、お手入れのしやすさは大きく異なります。

扱い方がわかれば、ほんものの木の肌触りや香り、見た目の良さ、そして経年変化を楽しめ、家族とともに長く暮らす住まいにぴったりの素材です。


そこで今回は、無垢フローリングの基本から代表的な樹種の特徴、そして共通するメリット・デメリットまで、わかりやすくまとめます。

1. このブログのまとめ

無垢フローリングは、1枚の木材から作られる自然素材の床材で、合板を重ねた複合フローリングとは違い、木そのものの風合いや調湿性を楽しめるのが魅力です。

樹種は大きく「針葉樹」と「広葉樹」に分けられ、パインやヒノキなどの針葉樹は柔らかく温かみのある足触りが特徴、オークやウォールナットなどの広葉樹は硬さと重厚感があり傷に強い傾向があります。

一方で、無垢フローリングには「傷がつきやすい」「季節によって収縮する」「価格が高め」といったデメリットもあるため、樹種選びとお手入れ方法を理解したうえで採用することが大切です。

今回は代表的な樹種ごとの特徴と、無垢フローリング全体のメリット・デメリットを詳しく解説します。

3. 本文

1. 無垢フローリングとは? 複合フローリングとの違い

無垢フローリングとは、1本の丸太から切り出した天然の木材をそのまま床材に加工したものを指します。
表面に薄い木目がプリントされたシートを貼った「複合(合板)フローリング」とは異なり、板の芯まで無垢材でできているのが最大の特徴です。(本物の木を薄くスライスしたものを合板に貼った「突板フローリング」というものもあります)

複合フローリングは品質が均一で価格も抑えやすい反面、調湿性はなく、質感は本物の木とは異なります。
無垢フローリングは、伐採されても季節によって湿度を調整し、素足で歩いたときの温かみや香りを楽しめる点が大きな魅力のひとつです。

まずは「針葉樹」と「広葉樹」という2つの大きな分類から、それぞれの特徴を見ていきましょう。

2. 【針葉樹】パイン(松)・杉・ヒノキの特徴

針葉樹は総じて木質が柔らかく、素足で歩いたときにひんやりしにくく広葉樹に比べてやわらかい肌触りのが特徴です。
冬でも底冷えを感じにくく、料理など長時間立っていても疲れにくく、小さなお子さまや高齢の方がいるご家庭にも好まれます。

 

主な針葉樹はこちら

樹種 テイスト・色味 特徴
パイン材 節が特徴的でカジュアルやナチュラルなテイスト向き。経年で飴色に変化。 柔らかく足触りがよいが、傷はつきやすい。
杉(スギ) 赤みと白太のコントラストが美しく和風テイスト向き。 軽くて柔らかく、断熱性・調湿性に優れる。
ヒノキ 明るい白木で上品な印象、清涼感のある香り。 抗菌性・耐水性があり水回りにも使いやすい。

 

パイン材は種類によって表情も異なり、アンティークやカントリーテイストから木をあちこちに使用するようなナチュラルテイストのインテリアにも相性がよく、経年変化で色味が深まっていく過程も楽しめます。
杉やヒノキは和モダンな空間や、ナチュラルテイストのインテリアに向いています。
パインや杉は製品として種類も多く、比較的お手ごろ価格のものも多く取り入れやすい樹種です。

針葉樹は柔らかいがゆえに、家具の脚跡やキャスターによる傷、へこみが目立ちやすいです。
ただ少しのへこみは水をしみこませるなどすれば、また水分を吸収して元に戻り、メンテナンスも自分で行えます。

 

※稲岡モデルハウス:杉フローリング

 

 

3. 【広葉樹】オーク・ウォールナット等の特徴とテイスト

広葉樹は木質が緻密で硬く、耐久性に優れているのが特徴です。人の出入りが多いリビングやダイニング、店舗の床などにもよく採用されます。
オークやウォールナット、メープルなどは家具にもよく使用されるので、統一感あるインテリアを作る時には合わせやすいです。

 

主な広葉樹はこちら

樹種 テイスト・色味 特徴
オーク ナチュラル〜北欧テイスト、はっきりした木目 硬く耐久性が高い。水分にも比較的強い。
ウォールナット 深みのあるダークブラウン。モダンテイスト向き。 傷や狂いが少ない。重厚感や高級感がある。
メープル 明るいクリーム色、上品でやさしい印象。 硬くて丈夫だが、含水率の変化にはやや敏感。
チーク 黄褐色〜茶褐色でナチュラルでも高級感があり、南国リゾート風のインテリアにも合う 耐水性・耐久性に優れ、高級感がある
チェスナット(栗) 素朴で力強い木目に特徴があり、ナチュラルや和モダンにも向く。 耐水性が高く、古くから土台や水回りにも使われてきた樹種
チェリー(サクラ) 赤みを帯びた優しいピンクベージュ。カジュアル向き。経年で艶やかな飴色ならクラシックも

柔らかめの広葉樹で加工性がいい。

 

オークは某床材メーカーでは生産の8割を占める人気樹種!
色の選択肢が豊富で、北欧テイストからナチュラルテイストまで幅広いインテリアに馴染みます。
ウォールナットは重厚感のあるダークカラーが特徴で、モダンやインダストリアルなデザインの住まいとも好相性です。

チェスナット(栗)は色味はオークに似ていますが、その木目柄に特徴があり、玄人好みの樹種です。
チェリーは赤みのある優しい色合いが特徴で、使い込むほどに艶やかな飴色へと変化していくため、色を多く取り入れるようなカジュアルな空間から、クラシックで上品な雰囲気を求める方にもおすすめです。

広葉樹は針葉樹に比べて価格が高くなりやすい傾向があります。そのため、フローリングの幅があまり広くないものを選ぶと価格は抑えられます。
また硬く傷に強いですが、冬場は素足だとひんやりとします。

 

※オークフローリング

 

 

4. 無垢フローリング共通のメリット

樹種によって特徴は異なりますが、無垢フローリングには共通するメリットがいくつもあります。

  • 調湿効果がある:木が湿気を吸放出するため、部屋の湿度を穏やかに保ちやすい
  • 経年変化を楽しめる:使い込むほどに色つやが増し、味わい深い風合いに育つ
  • 香りとぬくもりがある:天然木ならではの香りとやわらかな肌触りでリラックスできる
  • 調湿・断熱性による快適さ:夏はさらっと、冬は底冷えしにくい足触り
  • 傷や汚れの補修がしやすい:表面を削るなどの再生(メンテナンス)ができる

複合フローリングでは味わえない、経年美化や自然素材ならではの心地よさが最大の魅力です。

 

 

5. 無垢フローリング共通のデメリットと対策

一方で、無垢フローリングを検討するうえで知っておきたい注意点もあります。

  • 傷やへこみがつきやすい:特に柔らかい針葉樹は要注意。家具の脚にフェルトを貼るなどの対策を
  • 季節による伸縮・反りが起こる:湿度変化で板が伸び縮みするため、施工時の目地調整が重要
  • 水染みが心配:水分を放置すると染みになりやすいため、こまめに拭き取る習慣を
  • 価格がやや高め:複合フローリングに比べて材料費・施工費ともに高くなる傾向がある
  • 色や木目にばらつきがある:天然素材ゆえに1枚ごとの個性があり、均一な仕上がりを求める方には不向き

これらのデメリットは、事前に対策を知っておくことで対策もできます。
たとえば、ワックスやオイルによる定期的なメンテナンスを行う、キッチンなど水回りには耐水性の高い樹種、または違う素材の床材を選ぶなど対策すれば、無垢材の扱いは難しい!といったことはありません。

 

 

6. まとめ:自分たちに合わせた樹種選びを

無垢フローリングは、樹種によって足触りや色味、耐久性が大きく異なります。
小さなお子さまがいて柔らかく温かい床がよい方には針葉樹、傷に強く長く使える床を求める方には広葉樹がおすすめです。

大切なのは、見た目の好みだけでなく、家族の暮らし方やお手入れにかけられる時間も踏まえて樹種を選び、
サンプルを実際に見て触れながら、自分たちの好みや暮らしに合った一枚を見つけてみてください。

無垢フローリングは手をかけるほどに愛着が深まる素材です。
経年変化を楽しみながら、家族とともに時を重ねる住まいづくりの参考にしてください!

1ページ (全13ページ中)